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こんにちわ♪

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マグナカルタ(大憲章)

ここ大英図書館には、マグナカルタ(大憲章)と呼ばれるのもが保管・展示されている。



magnacarta

マグナカルタ(写真撮っちゃだめっ!って言われたのでこっそり撮影♪)



マグナカルタ、ラテン語で『大憲章』の意味を持つこの書類(?)は英国の最も有名な憲法文書だそうな。


中世の大英帝国、そこは現代よりもはるかに横暴な時代。


暴君ジョン王が、もうやりたい放題、好き勝手やっていた時代だったらしい。


このジョン王、とんでもないダメ王だったらしく、フランスと戦争しまくっては、領土をことごとく失ったそうな♪


しかも当時のローマ教皇からは破門にあい♪


しょうがないから、イングランド領内の領主たち(たぶん日本で言うと『藩主』かな?)にとんでもない課税を課して、収入を賄おうとしたそうな♪



そんな、暴れん坊将軍真っ青の王さまに手を焼いた封建領主たちは。



1215年、1つの憲章にまとめた一連の譲歩を無理やりに認めさせた。



この憲章がマグナカルタ。


その日から、マグナカルタは英国のの法律の一部となり、国王も法の上に立つ存在ではないという重要な原則を確立しましたとさ♪



実は英国には、他の諸国のような成文憲法はない。



このマグナカルタをはじめ、権利の章典など、過去の歴史的な法典、伝統的慣行などが現在も憲法の役割を果たしているのだそうな。




日本はこの頃、鎌倉時代で北條氏が実権を確立、御家人の揉め事を裁いた御成敗式目が制定されていた頃だ。



英国には、成文化された憲法がないわけなので、この御成敗式目を今も使っているのと同じような事なのだそうな。



だから、さすがに現代では、『ちょっとそれは無理なんじゃない?』てな感じの事項は、憲法を変えるんではなくてマグナカルタの『解釈』を拡大して取り入れたり、変えたりして利用しているんだそうだ。


屁理屈のうまい、英国人の証拠♪


これは政治化には非常に好都合なんだろう、日本の政治家もちょっと最近『自衛隊』の問題の件でまねしてるみたいだけど。




マグナカルタは、英国人にとって水戸黄門の印籠に付いているのと同じような権威がいまだにあるそうな。


つまり、なんかでっかい国レベルの揉め事見たいのが起きた時、これを持ち出されたら『ははぁ~~』てな感じになるんだろう。



でもね、俺ら日本人、いや英国人以外の外国人には単なる古文書でしかないのだ。



と、ここでよくよく考えてみると。


教科書なんかでは、民衆の側の大躍進みたいな感じで賞賛されまくっているんだけれども。


民衆なんて、どこにも出てこないじゃん!


王さまと領主の間での取り決めってところが本心らしい。


まぁ現在ではそのマグナカルタを拡大解釈して領主=民衆ですよ♪


てな感じで捉えなさいっってとこなんだろうけれど。



結局は俺たちゃ平民なんて、屁にもならない存在でこの憲章が作られたって事を。



薀蓄として知っておくと、授業中に先生に突っ込めるかもしれません♪




ここはまさに大英帝国、王さまと領主のための国。



そんな『マグナカルタ』は大英図書館で拝めます♪








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